ベトナムの現代演劇を代表する2つの国立劇場と協働し共同ワークショップを開催、現地の生活文化の事前リサーチ、演劇史の相互研修を経て自主性・主体性を重視した方法で実践。ベトナム国立青年劇場ではチェーホフ作品を読み込み、台本作りに着手。その台本を元にプレ稽古を行った。それを土台に2018年10月より公演に向けた共同創作を行い、ベトナムの4都市で上演する。ベトナム国立ドラマ劇場とは日本の現代舞踊の技術を用いた身体表現のワークショップ、能の謡曲『谷行』を素材にしたレクチャー、日本の文化・演劇についての意見交換を行った。両国間の舞台関係者の信頼を深め、将来における共同創作のモデルケースとなることを目標とする。
平成26年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1423/平成27年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1559/平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1641/平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1803/
- 関連する国/地域
- 日本, ベトナム
- 協力団体/協力者
- ベトナム国立ドラマ劇場
- ベトナム青年劇場
申請団体より
2018年10月から行われる本稽古を迎えるにあたって重要な位置付けとなる事業だったが、収穫や課題など得られた成果は十分なものだったと実感している。 2国間の俳優が夫々の言語を用いて共演する際の言葉の壁や、異なる文化や体制の中で活動してきた2つの芸術団体の考え方の違い等々、乗り越えなければならない壁がいくつもあった。それでも初心の目的を見失わず、諦めず、互いに根気強く向き合うことによって1つずつ壁を乗り超え、強い信頼関係を築けたように思う。特に、参加した俳優達の創造活動に対する意識には、今回の事業を経て大きな変化が生じたように感じた。受身の姿勢から、芸術家として自らで考え主体的に行動するプロフェッショナリズムへと転ずる芽生えが多く見受けられた。言うまでもなく更に高く険しい壁が今後いくつも待ち受けている。共に築いてきた信頼と協力の力で一丸となって前進していく所存である。