在インドネシア日本国大使館認定の「日本インドネシア国交樹立60周年」記念事業として、インドネシア・バリ島ウブドの仮面博物館野外ステージを会場に早池峰岳神楽とバリ舞踊団が共演し、両国の友好親善を深めた。民俗芸能に共通する仮面舞踏を通した交流で、両国の文化の相互理解を図った。 公演翌日、午前はバリ日本語補習授業校の児童と日本語を学習している高校生を対象に、午後は仮面博物館を会場に一般希望者を対象に、「シンガク」の振り付けを覚えるワークショップを行った。「シンガク」とは、岳神楽の奉納神社である早池峰神社の例大祭において、神輿渡御の先立ちとして子どもらが舞う神楽であり、バリの市民らが日本の祭りと民俗芸能に親しみ、日本文化への理解を深めた。
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/pp1605/
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア
- 協力団体/協力者
- 岳神楽を応援する会
- BALI WALI
- SETIA DARMA Houses of Mask and Puppets
申請団体より
本事業は民俗芸能を通した両国の友好の証として実施したものであり、日本とインドネシアの国交樹立60周年のお祝いの一助になることができたと感じている。また、今後の両国の友好の促進に貢献できたものである。バリ舞踊団とは3回目の共演となったが、今回の公演会場はバリ舞踊が多く伝承されているバリ島の内陸山間部のウブドであり、交流のあるバリ舞踊団体「バリワリ」の拠点地区でもある。伝承地で共演することで、より相手への理解が深まったと感じた。また、郷土料理のもてなしによってお互いの伝統や生活習慣を知ることができ、より友好を深めることができた。 今後も日本文化を世界に紹介するため、民俗芸能の公演による活動を積極的に繰り広げなければならない。そのことにより、世界の国同士の相互理解と友好親善に寄与できると考えている。