3か年プロジェクトの最終年はシンガポールと東京で現地視察およびクロージングフォーラムを実施。2017年11月に実施したシンガポール視察では、ASEAN諸国内でも最も進んだ芸術文化支援の事例について、公的機関・民間企業ら官民セクターそれぞれからその理念と戦略的な内容について、協議会会員企業らとともに訪問、意見交換を行った。 2018年2月にクロージングフォーラム「ASEAN CAFE:企業と歩む、アジア社会と芸術文化支援 ~3年間のASEANプログラムの成果を踏まえて~」を開催。3年間にわたり実施してきたASEAN文化団体との交流プログラムの締めくくりとして、これまでの成果を振り返り、アジア社会における企業と芸術文化支援のこれからについて意見交換を行った。また翌日には各国ゲストとともに、都内のメセナ実施企業への視察も実施した。 また、各国文化団体の理念や事業、現在の取り組み状況を紹介するため、これまで交流を深めた団体へのスカイプ/メールインタビューのほか、今年度実施した視察・フォーラムのレポートを作成し、その成果を協議会ウェブサイトにて日英掲載し、発信した。
公益社団法人企業メセナ協議会ウェブサイト:
◆国際交流事業について
https://www.mecenat.or.jp/ja/international-exchange/post/post_2/
◆アセアン地域における企業の芸術文化支援活動 ―インタビューコラム・最新動向―
https://www.mecenat.or.jp/ja/international-exchange/post/_20170703/
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1618/
平成27年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1535/
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール, インドネシア, マレーシア
申請団体より
クロージングフォーラム「ASEAN CAFE」では、インドネシア、マレーシアから本プロジェクトをきっかけとした、各国での民間文化支援振興に向けた中間支援団体発足の動きや、政府への働きかけなど、大きな前進があった旨が報告された。日本側にとっても、シンガポールの社会的起業家による活動紹介や、各中間支援団体との意見交換を通じて、改めてアジア社会の中における民間文化支援の役割とこれからのあるべき姿について、議論を深める機会となった。 これら3年間の交流プロジェクトの成果として、ASEAN諸国の文化団体や企業に対し、日本の企業メセナの多様な取り組みを紹介する初の機会とできた。また日本側でもこれまであまり知られてこなかったASEAN諸国での先進的企業の取り組みや、現地企業のCSR/文化支援の理念や実践方法など、日本企業にとっても参考になる事例を紹介し、ネットワークづくりの機会となった。