2018年12月、東京において「アジア太平洋ディスレクシアフェスティバル2018(以下、APDF2018)」を開催。 フェスティバルの目的は、ASEAN諸国を中心とするアジア太平洋地域のディスレクシア(読み書きの困難)当事者、支援者などの市民団体と交流を行い、ネットワークを構築することである。 文化、言語、宗教、歴史の異なる国々において、ディスレクシアの人たちが活き活きと生活するための共通の課題に取り組み、活躍している当事者や支援者がアジア各国にいる。ASEAN諸国を訪問し出会った彼らをAPDF2018に招へいし、シンポジウムとワークショップの形で啓発を行った。また、ユネスコバンコクとの共同プロジェクトであるInclusive EducationやHappy Schoolの中でディスレクシアのテーマを扱った。これら以外にも、アジア各国のディスレクシアのアーティストのデジタル才能展や、バリの教育事情に関するビデオやスライドショーも流し、参加者約300名がディスレクシアに関する国際的理解を深めることができた。
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1704/
- Related Countries
- Japan, Indonesia, Malaysia, Thailand, Brunei
- Co-organizer(s), Cooperator(s)
- UNESCO Bangkok
- Ministry of Education, Brunei Darussalam
- Global Incubation × Fostering Talents
- Dyslexia Association of Sarawak
From the Organizer
本フェスティバルの神髄であるアジア太平洋におけるネットワーク構築、及び交流といった目的が、今回のASEAN諸国訪問を通して可能となった。これまで交流のなかった国・エリア(特にブルネイとバリ)も増え、ブルネイでは国で初めてディスレクシアや保護者同士が集まる機会が提供できた。APDF2018にブルネイ、マレーシア、タイ、その他の国からの登壇者を招へいすることが叶い、日本ではなかなか聞くことのできない各国での教育事情や体験談をシェアすることができた。 参加者アンケートからも上記のスピーチに勇気づけられた、また役に立ったとのコメントが届いている。このイベントのみに留まらず、APDF2020に向け、まだカバーされていないミャンマーやラオスなどとのネットワークを広げていきたい。