「見放されたものの組織化」交流プログラム

  • The Grant Program for Enhancing People-to-People Exchange
Grant Year
Fiscal Year 2017
Grant Amount
JPY 849,384
Country of Activity
Japan, Malaysia, Singapore

・海外作家招へい
マレーシアの美術家シュシ・スライマン(Shooshie Sulaiman)を招へいし、負の地域資源である廃墟を活用した創作活動を展開。廃墟に属するものは何も廃棄しないというルールを設定し、廃墟部材の転生などの素材研究を重ねた。この再生中の家屋「シドラハウス」は、通常の空き家のリノベーション・利活用とは異なる独自な廃屋の再生事例として、また、マレーシアと日本古来の文化交流や民族的ルーツに関する知見を浮かび上がらせる作品として、将来的に地域の新たなランドマークとなる計画である。
・現場の共有を通じた国際・地域文化交流
創作現場を交流・教育機会と捉え、多国籍の職人、学生、地域住人の交流を促進するワークショップを開催。学生や一般参加者が伝統的な日本の技術を体験し、学びながら再生に参加した。また、日本側の企画関係者、若いアーティスト、工芸家がシンガポールやマレーシアを訪問。次世代の育成及び交流のプラットフォームの構築を目指した。

平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1710/

Related Countries
Japan, Singapore, Malaysia
Co-organizer(s), Cooperator(s)
Shooshie Sulaiman

From the Organizer

尾道とマレーシアの相互交流に関しては非常に有意義なものとなった。尾道側の関係者もマレーシアを訪れたことによって現地文化に触れアーティストの思考の背景にあるバックグラウンドにも触れることができた。しかし、予定した作業は大工の不慮の事故のため大幅に遅れてしまった。計画遂行が予定通りできなかったことが悔やまれるが、年度の後半にその後を引き継いで創作に関わってくれる大工が見つかり、実際に作業を進行するだけでなく、尾道にも他の職人とともに現場視察に訪れ、意見交換と今後につながる非常に有意義なステップとなった。

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