ミャンマーはアジアの最貧国の一つとして数えられているが、識字率が高く、教育熱心な国柄として有名である。だが、これまでの歴史的な経緯により、子どもたちの学習環境は未整備な部分が多い。特に最近都市部のヤンゴンでは、急激な発展により、小さな子どもたちが安心して遊べる場所は整備されておらず、親子が揃ってコミュニケーションしながら遊べる空間は皆無である。本事業は、民主化以降、遊びを含めた子どもたちの生育環境、学習環境への関心が高まっているミャンマーの社会において、日本の多世代交流施設「東京おもちゃ美術館」の協力を得て、日本から遊びの専門家を招き、日本国内で定評のある「移動型おもちゃ美術館」を最大都市ヤンゴンのヤンゴンギャラリーにて開催し、ミャンマー国内の児童教育関係者を含めた文化交流の機会をつくり、持続的な実施体制を構築し、同国の初等教育と児童文化の発展に寄与するものである。
- Related Countries
- Japan, Myanmar
- Co-organizer(s), Cooperator(s)
- 特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会
- Tokyo Toy Museum
- ES4E Educational Group
From the Organizer
(成果)移動型おもちゃ美術館の活動の第1回目を開催することができ、現地の関係者や一般の親子にも好評をいただき、成功をおさめることができた。メディアからの注目も集め、現地スタッフのモチベーションも上がった。継続的に本活動を実施していく機運を団体の内外で高めることができた。(今後の展望・課題)おもちゃのレンタル事業を検討しながら、支援者やスポンサーを募り、年内に2回程度の再度ヤンゴンでのイベント開催(無料)を計画したい。課題は現地や日本での協力者を新たに募ることである。(助成を受けての所感)助成を受けることで、プロジェクトを実現することができたので助成に大変感謝している。また、本事業は国際交流がテーマの一つであり、助成元である国際交流基金とのコンセプトとの一体感を持って事業を進められたのではないかと考える。