昭和女子大学は1992年から日本人町ホイアンの町並み保存に協力を継続し、1999年の世界遺産登録に貢献したほか、2003年からホイアン日本祭りを主催し、2016年で15回目を数える。日本祭りには日本各地から多くの人が参加し、日本とベトナムの交流を育んできた。 平成28年度は、新たに漁業・服飾産業の交流開始を支援した。世界遺産石見銀山を有し日本海漁業が盛んな島根県大田市から、2016年8月に銀の道商工会会長を現地に派遣し漁業の実態を把握。9月にホイアン市副市長・チャム島書記長・漁民らを招へいし日本の先進的な漁業を紹介した。 また、三越・松坂屋などの出身地である三重県松阪市は江戸時代に木綿産業で全国へ商売を発展させたが、その木綿のデザインはホイアンから送られた柳条布にあるとして交流を希望。11月にベトナム人研究者を日本に招へいし、柳条布に関する講演会を松阪で開催した。2017年2月に手織り木綿関係者がホイアンの周辺地区の少数民族の村に柳条布のルーツを探して訪問し交流を行った。
平成26年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/pp1442/ 平成27年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1535/ 平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1703/
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From the Organizer
島根県に位置し過疎に苦しむ大田市の様々な分野の民間団体から、「漁業を含め働き手を招へいし、働きながら日本の技術を修得して欲しい」と提案がなされ、ホイアン市と大田市の間で民間団体の研修生受入れによる市民交流が始まることになった。 松阪市との交流では、江戸時代に松阪手織り木綿で一躍全国規模に発展した三井家 (三越) と長谷川家が進出した先である東京日本橋地域の人々とホイアンを、日本橋繋がりで交流するよう提案。2016年5月に日本橋地域の人々がホイアンを訪問し交流の基礎を作った。 また、ホイアンへの訪問に際し、助成金枠以外に自費での参加希望者が多くでた。今後さらに交流が拡大し継続されることが期待できる。